ロビン日記

古本屋ロビンの日々を綴っています。

新興会特別市について

 毎日毎日、日は短くなり、寒くなっていく。今年も残すところあとわずかだね。年末大掃除で不要になった本の買取依頼が増えたりする季節でもある。

 

 大阪の古書店にとって12月と言えば新興会の特別市。全国から大勢の古書店が集まって、なかなかの活況を呈するんだよ。

 

 いつもの市は最低入札額が1,000円だけど、特別市は5,000円から。売上高も高くなるわけで、年末、色々と支払いが大変な古書店にとっては出品してまとまったお金を手にする絶好の機会でもあったりする。

 

 買い手としてもなかなか楽しいもので、いつもなら出てこないような珍しい品物が出てきたりするから、ワクワクするよね。とはいえ、本当に貴重な本の場合は、取引額も大きくなるので、なかなか落札できない。最低入札額は5,000円だけど、人気のある品はもっと高額で取引される。逆に不人気なものは、5,000円でも値が付かないってこともあるけどね。

 

 新興会特別市。今日は下見日で、明日が本番。ただ、下見とはいえ入札はできるので私は今日のうちに行こうかなって思ってる。欲しい本にだけ入札して、さっさと帰るけど。通常市と違って特別市の場合、落札できてもすぐには持ち帰れないけど、振り市ってイベントもないので、時間はそんなにかからないって利点はあるね。