ロビン日記

古本屋ロビンの日々を綴っています。

天金

 本の上部部分のことを「天」という。

 

 ちょっと上等な本だったりすると、この天の部分に金箔が施されているものもある。天に金があるから「天金」(てんきん)。高級感が漂うよね?

 

 下の本も天金が施されてるんだけど、ちょっと古びた本なもので、くすんでしまい、どうも金ぴか感はない。けど、シックな感じでいい味わいを出してると言えなくもないよね?

天金

 

 さて、この「天金」って言葉。別に業界用語ってほど、特殊なものじゃないと思うんだけど、一般にはあまり知名度のない言葉なのかもしれない。

 

 というのも、ネット出品する際に、本の説明として「天金」って言葉を使おうとしたら、

 

 転勤

 

 って誤変換されたんだわ。何度、変換ボタンを押しても「天金」って出てこない。PCの辞書の中にはない言葉みたいだね。

 

 仕方なく「天」と「金」に分けて入力したんだけど、イラっとするね。文脈考えたら、どういう字を当てるべきか人工知能で判断しろ! って思っちゃう。コンピュータがどんどん世の中を変えているけど、まだまだアホな部分は多いんだな~って実感してるよ。

 

 ちなみに、天だけじゃなく、小口や地にも金箔をあしらった本もある。そういうのは「三方金」って言うんだけど、コッチは無事、何の問題もなく変換できたりする。不思議だ。。。(-_-;)